今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

100分de名著・松本清張

先月「100分de名著」という番組を初めて見ました。松本清張スペシャル。「点と線」砂の器」などを紹介していた。

 

松本清張の書く物語には「ホンモノの悪党がのうのうと生き残って高笑い。そして下っぱの無名な弱い者は敗北する」というパターンがけっこうある。何だか救いがないけど、現実にはこうなるのが普通だから(?)、とてもリアル。森友問題のニュースを見ていて、これ松本清張の小説じゃないの!と思った。近畿理財局の職員の方が亡くなりましたが、下の人に責任を押し付けて自分たちは関与してないとウソついて、本当にひどい‼松本清張なら、この人の死を徹底的に調査する刑事を登場させていたかもしれない。亡くなった方は、たぶんとても真面目な人だったんだろう……仕事熱心で。闇に葬られることのないように、無念を晴らしてあげてほしい。

 

テレビで見たのですが、戦争でもたくさんの兵士が亡くなり「仲間を亡くしたのに自分だけ生き残って申し訳ない」と罪悪感を感じる人がたくさんいたそう。それなのに、無謀な作戦を実行した参謀・指揮官は無傷で「あの作戦は正しかった」とか言って責任も取らない。現代でも全然変わってないのかな、とやるせない気持ちになります。

 

松本清張は自身が「濁った暗い半生」だった。と言うように貧困のせいで小学校しか出てないこととか、新聞記者になりたかったけど学歴がないから叶わなかった・・などずいぶんと苦労したそうです。でもそんな経験があったから、社会の底辺で生きる人や差別されてる人に対して、スポットを当てる目が培われたのかもしれません。ハッピーエンドな作品はあまりないと思うのですが、毎日のニュースなどを見ていると、いますごく旬な作家かも……

苦労人だけどそれをバネにして大成した、タフな人だったんだな⁉と思う。

 

5月の連休は「松本清張週間」にしようかな?じつはあまり読んだことがないので、オススメの作品などあったら教えて下さい(^o^)(笑)映画も見てみたい‼