今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

あしたのジョー

 

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先日の「アナザーストーリー」あしたのジョー特集はとても面白かった!

あしたのジョー」、夢中になってアニメを見ていた…。子供だったのでわからなかったけれど、当時の若者にとっては「あした」に希望を持たせてくれるヒーローのような存在だったのですね。これは1968年から73年にかけての作品ですが、この頃の社会は荒れていて学生運動が至るところで行われていました。殴られて倒れても立ち上がり、強い者に立ち向かう・・そんな姿が共感を呼んだのでしょう。

ケンカ中のジョーを偶然見かけ、そのフォームに天性のセンスを見出だしたのが丹下段平。これ、岡ひろみのテニスの才能を見出だした宗形コーチと同じパターン。天才は、必ずそれに気づく人がいるものだ・・そんな出逢いを引き寄せるのも、才能のひとつなのかも。そして無名の主人公に対してライバルが現れる。これはエリートで富と名声をすでに持っているのが定番(力石徹お蝶夫人姫川亜弓などなど)

宿命のライバル;力石徹が亡くなった時、本当に葬儀が行われたって❗写真を見ると、お坊さんが読経して弔辞まで読まれていた。【力石徹よ、お前を殺したのは誰だ、誰なんだ❗】アニメ化が決まりその宣伝イベントだったそうですが、当時の若者は真剣に力石を追悼していたのだろう・・三島由紀夫も熱中してマンガを読んでいたらしい。そして弔辞を読んだのは「あの」寺山修司でこの人はアニメの主題歌も作詞していた。これは知らなかったので本当に驚きました。アニメを見ながら【憎いあんちくしょうの!顔めがけ・・】って自分も歌っていたかも(^-^ゞ(笑)

この頃「よど号ハイジャック事件」を起こした犯人グループは【我々はあしたのジョーである❗】と声明を発表し北朝鮮に亡命した。ジョーは正々堂々と戦っているのに、ハイジャックとかしてる人たちの理想にされるのも、いい迷惑だったのではないだろうか!?原作者にとっては・・。そんなつもりで描いたのではないのですから。「燃え尽きるまで戦う」ってカッコいいけど、方向を間違ってはいけない。

現代、単独で見てみればボクシングのマンガにしか見えないかもしれないけれど、その時代の空気感や価値観などを想像し、託された色々な想いを、目を凝らして見てみる。そうすることで、いっそう作品が味わい深く感じられました。

ちばてつやさんへの手紙】

拝啓

立春をすぎ、陽射しが少しずつ暖かくなって参りました。

先日、ご体調をくずされたニュースを拝見しましたが、その後お加減いかがでしょうか。

ひねもすのたり日記」、たいへん興味深く読ませて頂きました。満州の暮らしで危ない目に遭いながら現地の人にかくまってもらったり、引き揚げの時のご苦労されたお話など、数々のエピソードは歴史の証言としても貴重なものですね。この作品をたくさんの人にも知って頂きたいと思いました。

春めいて参りましたが、風の冷たい日も続きますのでどうぞお大事にされて下さい(^_^)。可愛らしい【奥ちゃん】にもよろしくお伝えくださいませ(^_^)✨

かしこ