今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

白い巨塔

この連休で「白い巨塔」一挙放送をすべて見た!!今さらですが、名作!!キャストも豪華で素晴らしい作品でした。

財前が末期ガンなんて残念すぎます…確かに、自信過剰なところはあったけど…。でも元々は奨学金で医学を学んでいた苦労人で「弱い人を救うのだ」という志があったのだと思います。田舎のお母さんにも仕送りしてたから親孝行だし…。名誉欲が強くて野心家だけど腕は一流、それだけ技術を磨いてきたという自負はあったと思います。でも、負けることを認められない、弱さを見せることができなかったのかなぁ…と思う。「ここまできたのだから、もういいじゃない?」「負けたっていいじゃない?」といくら言われても、自分自身がそれを許せなかったのかも…男性なら誰でもそういう気持ちってあるのかもしれませんね。仕事に対するプライドとか…。豊子さんは女性なのに、どうしてこんなに上手く書くんだろう(◎_◎)!

まったく正反対の里見先生はどうだろう…どんなリスクを負ってでも、正しいと思うことを貫けるのもカッコいい。職場を去らねばならなくなったり、失うものが大きすぎるからとても勇気のいることです。でも、正義感ゆえに行動することによって、救える命が救えなくなることだってあるのだ、と財前に言われたときは、自分も何が正しいのか?迷いました…

でも、二人とも真剣に仕事をしているから、どちらが正しいとか簡単には言えないのかも…と見終わって思いました。

財前は、上まで登りつめて力を得ることによって、より大きな仕事を成し遂げられると信じていたから(国立がんセンター)。実際、組織の中では立場が弱ければ主張は通らない。一方里見先生は、常に正直、誠実であることをいちばん大切にしていた。

これは、自分の中にいる神がそうさせているのだろう…信仰を持っていなくても、人の心にはそれぞれの神がいる。どんな時も行動の指針になる、絶対的に正しいと信じられるもの。二人の信じる神はまったく違っていたけれど、しっかりと自分の中に軸を持っていれば、お互い認め合うこともできるに違いない。医学の発展を最期まで願った財前の遺言書には、里見先生への友情や、そんな気持ちも込められているように思いました。

自分はどうだろう…そんなに信念を持って生きていないので恥ずかしくなった……(^_^;)