今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

「招かれざる客」

タイトルは知っていたけれど、内容は全く知らず、初めてこの映画を観ました。

ある裕福なアメリカの白人家庭。年頃の娘ジョーイが突然連れてきた彼氏は黒人男性だったから、ご両親、ビックリ仰天。しかもすぐ結婚するって!人種差別がまかり通っていた1967年だから、現代より遥かに衝撃だったことでしょう。

彼女のお父さんはリベラル派新聞社の社長で「肌の色など関係ない。差別はいけない」と主張してきた人です。娘にもそのように教育してきた結果、偏見にとらわれないまっすぐな女性に成長しました。それなのに、このお父さんだけが現実を受け入れられない……

でも、こういうことってあるよね…と思いました。正しいと信じていても、自分のこととして考えたことはなかったのでしょう。娘が将来、世間から白い目で見られたり苦労してほしくないという、親心もあると思うのですが…

黒人の彼氏は「夜の大捜査線」で有能な刑事役を演じたシドニーポワチエ。背が高くてカッコいい。役柄は、優秀な論文を発表したり国連の会議にも出る超エリート医師。この時代、白人社会でこんなに成功するには人の何倍も努力したのだろう……ちょっとリアリティーに欠ける設定だけど。

最終的にはお父さんも折れて、この結婚を認めます。両家の親族が集まったディナーの席で、心の葛藤と向き合ったお父さんの演説は注目(^_^)

とても古い映画ですが、現代でも色々な所で分断が進んでいるから、状況はちっとも良くなってないのかも?今の日本だと「韓国人大嫌い!」という声をよく聞きます。周りにも「友達にはなりたくない」「何でああいう人達なのかしら?」と言う人がいます。それが実は自分の母だったりする…(-_-)…政治的には簡単にいかないことがたくさんあるけど、友達が一人でもいたり、現地に行ったことがあれば印象はずいぶん違うのに…と思います。

自分にも、偏見を持っていることはたくさんあると思うので、ジョーイを見習っていこうと思います(^_^)