今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

座頭市物語

いまテレビで「座頭市物語全100話一挙放送!」をやっています。「座頭市」って、あの勝新太郎さんの時代劇だっけ?何だかおもしろくなさそう……って思ってました。だけどたまたま見てみたらすごくハマった!つまらないなんて偏見を持っていてゴメンナサイ(-_-)反省。

※途中、録画に失敗して10話ほど見逃した……DVD-BOX買っちゃおうかと本気で悩んだ……(°▽°)!買わないけど。買えないけど…

市さんは目が見えないのに、剣の達人。お酒を飲むおちょこを真っ二つにして悪役の頭の上に乗っけたり。渡し船に乗るとき「身体障害者割引はないんですかい?へっへっへっ」なんてセリフもあり。シリアスな場面なのに、笑える演出もしっかりあるんです。石川五右衛門斬鉄剣って、座頭市をモデルにしてるのかな?一拍遅れてちょんまげがパラリと落ちたりする所が、とにかく似ている!

この物語で特徴的なのは、主人公が定職も住まいもない、社会の底辺にいる人ということです。しかも目が不自由なのでさらに生きにくいでしょう。ヒーローとしてはありえない設定。水戸黄門などは典型ですが、お上が悪を懲らしめるのとはずいぶん違って、いちばん弱い立場から描いているところが、新鮮に感じました。

ところで、このドラマは勝新太郎さん自身が監督を務めているものも多くあります。特に吉永小百合さんとか由美かおるさんが出てるときは、必ずと言っていいほど「監督:勝新太郎」。好みの女優さんだったのかなぁ~?なんて勝手に想像。美人さんの時はカメラアングルもアップが多いし……中村玉緒さんとの夫婦共演もあるので、こちらも見ていて楽しかったです。

市さんは旅をしながらいろんな人に出会い、悪者を倒していきます。解決するとまた去って行くのですが、彼、女性にモテるモテる!ゲストスターの由美かおるさん、浅丘ルリ子さんに「私も連れてって‼」と言わせてしまう。ガニマタで歩くおじさん?だしいわゆるイケメンでもないんだけど、なぜだか、カッコいい。普段はヘコヘコしていたりするのだけど……

特に刀を持つシーンは圧巻です。演技をつける人もいるのでしょうけど、新太郎さん独自の身のこなしが素晴らしい。華麗に舞う座頭市!という感じで、元々日本舞踊とか踊りの心得などがあるのかなぁ…と思いました。

だけど彼は、堅気の人間ではないからと言って、好きな人ができても去って行く。物語の終わりはいつも切ない…。これがまた、心にじ~~んと余韻を残してくれます。自分は幸せになる資格がないと思って、そういうものに背を向けてしまうのですが、本当は心優しい市さんなのです。

今年は没後20年だそうで、ふたたび勝新ブームが起きるかも……(°▽°)♪