今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

「フランケンシュタインの誘惑」

みなさま、月に1度、BSプレミアムで放送している「フランケンシュタインの誘惑」という番組をご存じでしょうか。様々な科学の、あまり知られていないダークな部分にスポットを当てた、ちょっと怖い番組です(゚-゚)ブルブル

今回のテーマは、「人間には優劣がある」と信じて「優秀な人間」だけの社会をつくろうとした科学者のお話です(ドイツの遺伝学者、フェアシュアー)。障害のある人達に不妊手術を行い、この世からあらゆる障害をなくすことを目指していたという……ナチスドイツとも結託してたくさんの人を苦しめたのに、戦後も罰せらずに科学者として一生を終えたのだとか……

番組内でゲストの方が言っていた「地獄への道は善意で塗り固められている」という言葉がとても印象的でした。良かれと信じて行うことがすべて正しい訳ではないということなのでしょうね…。昨年、相模原の施設で起きた事件もこれに似ています。「障害のある人がいなくなれば社会はもっと良くなるのだ」と考えて…。でも本当にそれは良い社会なのか…、健康で働けるうちは「優秀な人間」であってもいずれ歳を取り、いつか病気になることもあるでしょう。そうしたら今度は自分が淘汰される側になります。このツケがブーメランのように戻ってきても良いのですか⁉と訊いてみたい…

ゲストの遺伝学者の方の話によると、最先端の科学では一人の人間の遺伝情報をすべて見ることができるのですが、その結果分かったことは、どんな人も遺伝子レベルでは何十個もの欠陥が認められたということです。完璧な人間なんてやっぱりいないのですね…。だから多様性を認め合うことがもっとも大切ではないでしょうか、とこの先生は仰ってました。それに、遺伝的に弱いと思われていた部分も違う環境では逆に強みになることもあるので、「客観的に優れた遺伝子」なんていうものは幻想なんだ…とつくづく思いました。倫理とか善悪という観点からだけでなく、最新の科学からこのようなことがわかったので、とても説得力があると思います。誰でも不完全なのだから、違いがあっても尊重しあうようにと神さまが教えてくれているのかな…?

番組は吉川晃司さんが進行役ですが(財前部長(°▽°)!)渋くてハマり役。良かったら皆さんもご覧になってみてください(^o^)。企画された方のコラムも読めますコチラ