今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

太陽はひとりぼっち

BSでアランドロン特集があったので、録画して見てみました。「太陽はひとりぼっち」という作品を初めて見た。フランス映画って、急に意味不明な展開になったりして苦手だったので、じっくり見たのは初めてかもしれません。

アラン演じる、証券取引所で働くビジネスマンがかっこいい。そして恋人のヴィットーリアがとてもキレイでお似合い。

彼女のお母さんは株をやっていてかなり儲けていたのですが、ある日大暴落して財産を失う。ヴィットーリアも前の婚約者と別れたばかり。別れの原因は明らかにされないけど、たぶん彼女が意味もなく冷めたから?という気がした。アランと出会ってからも、お互いは好きなんだけど物憂げな表情は最後までなくならない。ふたりで下らない冗談を言ってゲラゲラ笑うシーンもあるのですが、笑いが収まるとまたふたりは暗い表情になるのです。別れる理由が特になくても別れそう…と予感させる。彼女が家に帰るとき「明日もあさっても会おうね」と約束するのにこの暗さ……なぜそうなるのか説明も全然ない。だからちょっと難しいなぁ…と感じました。

高島平団地みたいな、区画整理されたマンション群や近代的な風景の中で物語は進みます。でも不自然に人通りがあまりない。たまに馬車とか乳母車が通るくらいでゴーストタウンみたいなのです。これも不安感を増大させられて…夢の中に出てくる風景というのか、リアルな感じがないんです。ホラー映画にも出て来そうな町。

ヴィットーリアの醸すムードから「愛もお金もしょせん儚いもの」…っていう空虚さが映画全体に流れています。でも彼氏の方は、仕事もやり手っぽくてリアルな世界を生きてるから、かえってうまくいきそうな気もするけど…どうなんだろう?すべてが虚しいならこのふたりくらい希望を持たせてほしい。だけど、彼氏も気難しい恋人を包み込む包容力はなさそうに見える。まだ若いし…

ヒロインのモニカ・ヴィッティという女優さんは初めて知りましたが、アランドロンと釣り合う(またはそれ以上の)美人さんです。アンニュイな表情がすごくいい✨フランス女優というとイザベルアジャーニがいちばん綺麗だと思っていたけど、本日をもって順位逆転。でもどちらも日本にはいないタイプで、猫目系美人よりうるうるっとした泣きそうな感じ(?)がいいのかもしれませんね。

この絵になる恋人どうしだけでも見る価値あり(^o^)/