今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

マカイバリの紅茶

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インドにあるマカイバリ農園の紅茶を頂きました。代表のバナジーさんが農薬で痩せた茶園を見て衝撃を受け、バイオダイナミック農法を採り入れて、この茶園を生き返らせたのだそうです。これはドイツの哲学者シュタイナーが提唱した農法で、単なる有機農法ではなく、太陽、土や水、生き物もすべてがお互いに影響しあってひとつの生態系を作ることを目指すという農法です。マカイバリ農園には半年雨が降っていない時でも、土がふかふかで水分があって、生き物が活動しているというから、素晴らしい農法であることがわかります。

ところで古代の遺跡や建造物には、天体の運行を読み取り農作業の時期を測るのに利用されていたという説もあるのですが、バイオダイナミック農法でも星の運行カレンダーを使います。たとえば◯◯の種まきは満月の時がいい、とか・・。現代人から見るとちょっと迷信のようにも思えますが、シュタイナーは古代人の知恵も理解できたのかもしれませんね。どうやってそれを編み出したんだろう!?採り入れたバナジーさんもすごいけど・・

この農法で作られた製品には「デメター」という称号が与えられるのですが、農場全体に対しての評価がされるので、もっとも取得困難なマークだそう・・。日本のメーカーでは見たことがないけれど、増えてくれたら嬉しいなぁ(^_^)♪

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私の家の植え込みも、微生物でにぎやかに、鳥や蝶々も呼べるバイオダイナミック畑にしたいです(^o^)✨とっても小さいけれど(^-^ゞ💦

最近、輸入小麦から作られたパンの多くから、除草剤のグリホサートが検出されていると新聞で読みました。除草剤は使い続けると耐性を持った草が出現するので、どんどん薬の量が増えてしまいます。そうすると、何を植えても育たなくなる・・だからモンサントが作った、自社の農薬にのみ耐性を持った遺伝子組み換えの種を買わざるを得なくなり、このループにはまってしまう国が多いのだそう…いつかテレビで見た、ブラジルの大豆農場では謎の皮膚病に苦しむ子供達の姿がありました。貧しいから病院にも行けなかったり…。また、遺伝子組み換え飼料を食べた豚が病気で次々と死んでしまったり。モンサントはもちろん責任を取りません。バイオ企業の独り勝ち・・幸せな茶園で働く人達とそうでない農園を思いくらべて、とても切ない気持ちになりました・・

今回は昨年の夏摘み茶「マスカテル」を頂いたのですが、これはグリーンフライという虫が飛来して茶葉をかじることにより、自然な発酵が起こってマスカットのような香りになるのでこの名がついています。この紅茶は、農園のすべての存在が一番ふさわしい場所にあって、個性を持った様々な糸が織り成す、美しいタペストリーのように思われました。このような織物がどんどん広がっていって、皆が幸福になってほしいです✨お茶はフルーティーでたいへん美味しく「マカイバリの精神を封じ込めた奇跡的なヒマラヤの薬草」というバナジーさんの言葉に納得です(^_^)✨