今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

福島に行って参りました。

短い夏休みを頂き、福島県喜多方市に行ってきました。こちらは会津地方ですが、浜通り・仲通よりは幾分穏やか(?)な雰囲気ではあったと思います。地震による被害はあまりないので、みなさん普通に生活をされていました。

親戚に会っていろいろ話をしてきましたが、原発のことは話題になりませんでした。たまたまなのか、避けているのかはわかりませんでしたが、私は県外に住むいわばよそ者ですので、こちらからはあまり言えませんでした。津波の映像はもう見たくないと話していたので、できれば原発のことも考えたくないという心境だったのかもしれません。でも、小学校に上がる前の小さい子もいるのに大丈夫なのかなぁ・・・と心配になりました。

気になったのは市内のスーパーで地元産以外の野菜・果物があまりなかったことです。国が安全だと言っている以上、農家が出荷するのは当然なのですが、ここでは稲わらからも基準値を超える汚染が確認されています。ですから他のものも、汚染されていると思うのですが・・・
小出先生も仰っていましたが、大人が少しくらい汚染されたものを食べるのは仕方がないとしても、子供には絶対与えないことです。放射線で傷ついたDNAがどんどん体内で増殖して、将来どうなってしまうかわかりません。

でも、喜多方の人たちは普通に買い物をし、子供を外で遊ばせていました。空地の草むらなどは線量が高いのですが、そんな場所でも走り回って遊んだり・・・近くの大人より他人の私がなんだかハラハラしていました。

そもそも暫定基準値といいますが、『暫定』があまりに長く続いていますし、その基準値自体が高ければ安全の目安にはなりません(←日ごろからなんとなく思っていたら、今日の東京新聞にそのことが書いてありました。「こちら特報部」というコーナーに載っていますので、興味のある方は読んでみてください)。


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原発のことではいろいろ考えされられることが多いです。ネットや書籍などを見ると勉強になることが多いと感じます。最近読んだものは小出裕章さんの『原発のウソ』(扶桑社新書)、『原発は要らない』(幻冬舎ルネッサンス新書)などです。とてもわかりやすく、説得力のある本です。

少し前までは、反原発というと普通の出版社からは発行できずとてもマイナーな出版社だったり、周囲から偏った人と思われることが多かったように思います。でも、今はそんなことはありません。以前にも書きましたが、あの地震・事故を境に私たちの価値観がガラリと変わってしまったように思います。地震国日本に、54基もの原発があり、杜撰な運転をしてきたのだから、今回のことがなくてもいつかは大事故が起こっていたと思います。

この期に及んでまだ原発推進を語る人もいますが、新しい、より健全な世界をつくっていこうという人たちは確実に増えていると思います。私も、以前は漫然と日々を送っていましたが、いまでははっきりと目が覚めた気分です。このブログでも、お勧めの本やみなさんに紹介したいと思うものは載せていきたいと思います。