今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

日野原先生のこと

先日、聖路加病院の日野原重明さんが亡くなりました。105歳。現役の医師を70年も勤めたなんて本当にすごいです。最近、テレビでドキュメントを見ました。本当にこの方はみんなに与える愛をたくさん持っている人だなぁ…


医師になりたての頃、初めて診た患者さんを安らかに見送ってあげられなかったことの後悔。また、ハイジャックされたよど号にも乗っていて、生還した時に「この命は与えられたものなんだ」と思うようになったこと。ひとつひとつの体験が、生涯持ち続ける信念に繋がっているんだな…と思いました。これも神様のお計らいだったのかもしれませんね。ハイジャックなんて普通の人はなかなか経験しないから……


日野原先生が死にゆく人の手をそっと握る。温かい体温が伝わります。でもそれだけではなくて、愛を持って見送られたという安心感はどれだけ心の平安をもたらしてくれるでしょうか。「苦しんで逝くのではなく、生まれたこと、これまで生きたことに感謝できるような平和な心で旅立ってほしい」と日野原先生は言っていました。ご自身もかなりの高齢だったのですから、人生が長く残ってないことは実感としてあったと思います。だから本当に患者さんと一緒に悩み、病と闘っていたんだろうな……私生活では認知症の奥さまがいて、こちらでも悩みがたくさんあったことでしょう。でも、ハイジャックで助かった命を今度は皆にお返しするために尽くしましょう、と言ってくれたのは奥さまだったそうです。


日野原先生はクリスチャンだから、この長い人生は神様から使命を託されて、やることがたくさんあったからかもしれません。いまは、これまでに見送ったたくさんの人達が天国で「先生お疲れさま」って言ってくれてるでしょうね。ゆっくりとお休みください…