今日のごはん日記

料理の記録や気ままな日記を書いてます😄

秋サラダ

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かぼちゃ、さつまいも、りんごのサラダ(^_^)✨りんごは、大好きな紅玉を入れました。粒マスタードと酢のみで和えましたが、シナモンをかけてスイーツ風サラダにしても美味しいです✨ローズマリーの香りを移したハーブビネガーを使うともっと美味しいのですが、なかったのでリンゴ酢🍎マリネ風にすると、日持ちするのでとても便利。なんだかいつも同じものばかり作ってブログメニューも重複してしまいますが・・(^-^ゞ

【今日のひとこと】

NHKで放送していた向田邦子阿修羅のごとく」がおもしろい❗4姉妹を演じるのが加藤治子八千草薫いしだあゆみ風吹ジュン。もう亡くなった人もいますが、主役級俳優陣ばかりで見ごたえあり。堅物のお父さんにもうひとつの秘密の家庭があったことが発覚し、姉妹が久しぶりに集まり、お母さんに悟られないように相談しあう。そんな彼女たちもそれぞれ悩みを抱えているのである。ちなみにお父さんは佐分利 信(獄門島で「無残やなぁ・・」の和尚さんをやった人です)。渋い俳優さんです。

すごくうまいなと思うのは、日常の会話や出来事がとてもリアルなこと。家族総出で深刻な話をしているのに、長女の差し歯がいきなりとれてしまって、上手くしゃべれなくなる。「なにやってんのよ、もう」「ねぇ、ちょっとマスクない?」とか本題に関係ないやり取りがある。こういうことって、あるよねぇ~!と共感。シリアスな空気ってちょっとしたことでコメディみたいになるものだ。

そして誰かが鏡餅を出してきた。「あれ、今日鏡開き?」「ねぇ、このひび割れ見て何か思い出さない?」「お母さんのかかと❗」「そうよ!お母さんなんであんなにかかと割れてたのかしら」「苦労したからに決まってるでしょ」とか。。私も、母のかかとがひび割れしていたのを思い出して、邦子さんの観察眼は並みじゃないと改めて思いました。現代のお母さんはきっとクリームもちゃんと塗っているから割れてないと思うが・・

それぞれが、思いどおりにならない人生を生き、時には黒い感情をくすぶらせて、それでも生きていくのだ。そんな時、テーマ曲のトルコ軍楽が流れる。いざ戦いに挑もうとするときに心を奮い立たせるような、この選曲がマッチしていて素晴らしい。タイトルの阿修羅も戦いの神様だ。

ある日、皆で文楽を観に行くのだけれど、舞台の上のキレイな人形が瞬時に鬼の形相になる場面がある。大きく目を剥いて耳まで裂けた口からは牙が❗普段はおとなしいお姫様とて、鬼にも蛇にもなる。誰でも心にそうしたものを持っているのだ。なんだか示唆にとんだ場面であった。。

でも、昭和の頃は、そうした矛盾や葛藤をあらわにすることは憚られる時代だった。現代でも、まったく自由になったとは言えない。やはり世間はいろんな意味で、女性には「キレイなお姉さん」を望むものなのだ。可能ならそれに越したことはないのだけれど、見ないフリをしてきた心の奥の情念とか、キレイじゃない部分もあったりする。向田邦子はそんな心の中の阿修羅を描く。誰にでも心当たりがあるようなエピソードの中に織り混ぜて・・見下されたり、反対に美化されるのでもなく、「そういうもの、あるよね。」って知っていてくれるだけでちょっと救われる気持ち。この人の作品はそんなところが魅力のひとつなのかなと思う。

リメイク版ドラマもあるけれど、新しいのはなんとなく洗練されてて都会的なイメージで。キャストは断然オリジナル版❗古い作品だけどちっとも古びていない。続編は12月に放送予定とのことです。皆さまもよろしければご覧下さいませ・・(^_^)✨